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安全知識

自動車学校の教習カリキュラムってどんな内容?【最初が肝心】実車1~3時限目

普通AT自動車のカリキュラム

第1段階

実技 1時限目 カートレ(模擬運転装置)

カートレと呼ばれるシミュレーターみたいな機械で実際の運転に必要なハンドル操作、ウインカー、ライトON・OFF、サイドブレーキ、チェンジレバー、シート調節、シートベルト、ミラー調節、キースイッチなどの基本操作を50分の映像と共に操作を実際に行います。実車ではなく教室内にあるカートレを使用しての教習です。



感のいい人には内容が少し退屈かもしれませんが、基礎は大事なのと、自動車学校のカリキュラムは万人に対応するように作られています。

実技2時限目 初めての実車

カートレで記憶した操作方法を実車を運転しながら覚えていきます。覚えれる人はこの時点から運転準備の手順は記憶していきましょう。

メインとなる教習内容は直線走行とカーブ走行です。教習所コースの外周周回路を走るようになれればOKです。

実際の教習では1周目からうまく走れる人もいれば、緊張や恐怖感から操作が全くできない人まで様々です。

上達のコツは本当に人それぞれですが、16年間教習した中でうまく操作できない理由の大半が、”目線をゆっくり動かし続ける” ”手足をゆっくりと動かし続ける” が出来てない場合が多かったと思います。(緊張や恐怖を感じている人にとっては、”ゆっくり操作”と”動かしつづける”を同時に操作するのが、かなり難しいです。

運転がうまく行かないよくあるパターンとしては、

  ・ハンドルを操作する時に足が動かなくなる。
  ・足を動かしているときは、手が動かなくなる。
  ・操作に気を取られて、先を見ているのに景色が脳に
   入ってこない。
  ・ハンドルを見ながら操作して、操作量を決めようと
   している。
  ・ハンドルを固定していると車はまっすぐ走ると思っ
   ている。

など、メジャーなパターンの一部ですが参考になればいいなと思います。

人はトライ&エラーでしか上達は出来ないので、出来なくても心配はしなくてもいいと思います。回数をこなす事で必ず上達はします。

ただ指導員の教習技量に差があるのも事実であり、誰に教習をしてもらうかによっても上達のスピードは違いが出ます。

この1時限目の教習がすごく大事で、ここで身についたクセはその先の運転上達にかなり影響します。いい指導員に当たればこの辺りを無意識感覚で教えてくれます。

3時限目 周回コースと曲がり角の運転

運転席に乗車して発進準備を整えます。
準備手順を覚えた人は、自主的に準備をしてかまいません。
まだ、手順が不安な人は指導員に聞いても大丈夫です。

準備が整ったらエンジンを始動して発進です。



メインの教習内容は周回コースの安定走行と速度調節です。
必要に応じて加速、減速、速度に応じたハンドル操作が出来ればOKです。

指導員が見ている部分としては、直線での加速、アクセルの踏み加減、アクセルOFFのタイミング、ブレーキのタイミング、ブレーキの加減、操作ごとの視線、視線の移動量、手足の動きの早さ、直線でのハンドル操作、カーブの進入速度に応じたハンドル操作、カーブ内でのハンドル修正、操作の正確さ等を見ながら、受講生の能力・くせ・性格・緊張具合を考慮しながら安定走行となるように誘導したり、無意識で操作できるようになる為の考え方や記憶を作っていきます。

入校の段階で適性検査の結果をもとに指導員が一人ひとりに合った教え方をしていきますが、やはりこの3時間目も運転操作技術の習得にはとても大事な時間です。特に”運転が難しい”と感じる方には特に大事な時間となります。

”運転が難しい”と感じる方に ”操作は簡単だ”と少しでも感じてもらえるような教習が必要な時間です。

操作が上手になる為には、なによりも操作が楽しいと感じることが必要で、誰でも難しいことにチャレンジするのは困難な事で、苦しみを伴います。これは乗り越えられた場合、自分の大きな財産になりますが、その逆になってしまった場合は苦しみのみが残ってしまい、運転操作が嫌になってしまいます。”運転が難しい”と感じる方に”楽しい・意外と操作は簡単”と思ってもらうには、指導員の教習技術力も必要ですが、その時間の到達目標を引き下げて受講生に”達成感”を感じてもらう必要があります。


指導員は一人一人に合った教習をしていますが、ここを理解して教習をしている指導員は少ないと感じています。
もし分かっていても、教習所カリキュラムの1時間ごとに教習到達目標が設定されているので、目標に到達しない可能性が出てき始めると指導員によってはイライラし始めたり、怒ったり、一生懸命になりすぎて過剰に教えてしまい受講生の負担になりすぎて効果の少ない教習になってしまったり、受講生の為にと思ってやっていることが逆効果になってしまっている場合が多々あります。

指導員間でも前の時間にカリキュラム通り十分教習を進めてなかった場合、前時間の指導員にクレームを出す人もいます。そのようなプレッシャーの中で ”教習目標を引き下げて”でも教習の出来る指導員が”いい指導員”だと思います。
受講生がちょっとした”運転のコツ”を掴めたらどんどん上達スピードは加速します。この”コツ”が分かってもらえる前にカリキュラム通りに教習を進めても効果の少ない教習になってしまします。

私は ”一般道路の通常走行に特別な操作技術は必要ない”と思っています。

特にこの段階では、走る、曲がる、止まるの基本動作が出来れば、走行操作は大丈夫と判断します。



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