こんにちは。ハートドライブ高知の伊藤です。
今回は誰もが初めに苦労する「駐車」の特集です。
初心者やペーパードライバー にとって最難関と言っていいこの「駐車」には様々なシュチュエーションがあります。
どのような場面でも対応できるドライバーでも最初は失敗を繰り返した時期があるはず・・・ 最近は初心者やペーパードライバーを非難するSNS投稿などが目立ってますが、そんなのどうでもいいことです。 気にせずに練習をして行きましょう!!
まずは基本形態を作り、その基本を応用していく形で紹介していきます。
最初は家族や、友人を助手席に乗せて運転練習するでしょう。しかし・・・
親しければ親しいほど、この練習は喧嘩や、言い争いのタネになってしまいます。
その喧嘩や言い争いのタネを少しでも少なくするためにこの駐車手順解説を使ってください。
また、一人で練習する場合にも分かるように、よりシンプルに説明してます。
周囲に気を付けながら実際にトライしてください。
このブログでは
一定の手順を踏むことで目標が定まり、理解スピードが速くなります。
そして、多くの方の駐車上達に貢献できたなら嬉しく思いますので、最後までご覧ください。
【駐車の極意】 1st step:練習する駐車場選び〜練習開始までの準備〜左側駐車場への駐車手順:
さて、まず始めは練習する駐車場選びです。 一口に駐車場と言ってもその形は様々なものが存在します。
簡単に思いつくものでは、
・大量かつ車同士の間隔に余裕を持って駐車を想定している大規模店舗
・少ないスペースに少しでも多くの車を駐車できるように想定している駐車場
・小規模店舗や自宅駐車場
・一般ドライバーでもあまりやりたくない縦列駐車型の駐車場
・難しい駐車場が多いコインパーキング。
本当に無数の駐車場があり、その駐車場1つひとつで駐車のやり方が変化します。 今回は初心者からの駐車スキルアップを目的としているので、大型店舗などの比較的駐車スペースに余裕のある駐車場を材料に話を進めていきたいと思います。
そして今回は全ての基本となる左側駐車スペースへの駐車手順の紹介です。 この左側駐車が出来れば大半の駐車場が利用できるようになれます。
まずは基本となる直角移動駐車(車体の右振りなし)を解説していきます。
これが出来れば、みんなのよくやる【右振りからの駐車:斜めバック駐車】も出来ますので、少し長くなりますが基本手順を繰り返し練習してをしっかり覚えましょう。
練習開始準備
では練習開始に当たって注意ポイントをいくつかご紹介。
① この練習は一人で練習をすることを想定して書いていますが、同乗者にこの手順を見てもらいながら進めるとより安全に効率よく練習ができます。
② 同乗者がいる場合は安全に練習ができるように、車の真正面や真後ろなど車の進む方向に立っての誘導などは避けましょう。
③ 周囲の車や人の声などの音の情報が聞こえるように窓を少し開けておきましょう。
④ 周りが見えやすい運転ポジション(シート上で体が動けるよう)に整えましょう。
⑤ サイドミラーの角度を調整してやや下向き(後輪タイヤが少し見えるよう)にすると練習効率が上がります。(軽自動車などの車体が短い車はタイヤをミラーで見るのは困難ですので見えない場合は我慢してください)
⑥ 車を動かすということは接触や事故を想定しておくようにしましょう。周りをよく見てゆっくり車を動かす意識を持ちましょう。集中しすぎは視界も情報量も激減します。事故のもとです。
⑦ 事故や接触の発生は自己責任です。もし事故等になった場合は110番通報や、傷病者の救護など必要な対処をする必要があることも考えておきましょう。
⑧ 心の準備を整えて、練習中は「慌てない」「急がない」「無理なら戻る」を実践していきましょう。
上記のようにいろいろ注意ポイントはありますが、脱ペーパー&駐車上達にはある程度の気持ちの勢いも必要です。
今、高まっている気持ちを落とさないことが1番大事かもしれません。
実践駐車の基本作り
:縦列駐車スペースに斜め駐車をしている様子。
さて本題の駐車の練習に入ります。
駐車の形態は複数あります。縦列駐車、斜め駐車、前進駐車、バック駐車など場所に応じた駐車をすることになりますが、今回はいちばん使用頻度の高い左バック駐車(走行路に対して90度向きを変える駐車)をしていきましょう。
今から解説していく直角駐車のショート動画(30秒)です。参考にイメージをしてみてください。
左バック開始前の停車位置
解説開始早々ですが、いちばん始めに停車する場所に最重要ポイントがあります。
駐車したい場所に対して車を停止させる位置が手前過ぎても、奥に出過ぎても、その後の駐車で難しい修正操作が必要になってしまいます。
運転初期の段階ではこの停止の位置をある程度決めてしまうことで、駐車の操作が楽になり、難しさの軽減することで上達がしやすくなります。
ここでは3種類のサイズの車を例に挙げて停車位置を解説します。
(1)軽自動車の停止位置めやす
駐車したい駐車枠を①とします。 軽自動車の停止位置の目安は③ゾーン部分の駐車枠の真ん中の真横に運転席(自分の体)が揃ったら停止します。
(2)普通車の停止位置めやす
駐車したい駐車枠を①とします。 普通車の停止位置の目安は③ゾーン部分の駐車枠と④駐車枠の境目付近に運転席(自分の体)が揃ったら停止します。
(3)ミニバンサイズの停止位置めやす
駐車したい駐車枠を①とします。 ミニバンの停止位置の目安は③と④の駐車枠の境目に運転席(自分の体)が揃ったら停止します。
この停止する位置がうまく調整できれば車体が狙った枠におおよそ進入できるようになります。ハンドル操作の理解も必要ですが、駐車の成功率を上げるためにはこの第一停止位置のコントロールが非常に大切になることを記憶に残してください。
・軽自動車、普通車、ミニバンの3種類(サイズの違う車)で第一停車位置が違う
サイズ(全長)やハンドルの最大切れ角等によって車は曲がり具合が微妙に違います。人間にも個人差があるように車にも個体差があります。
そこで注意してほしいことはご自分の車と他の車は曲がり方がやや違うということ。
ですので、自分の車である程度慣れて別の車に車が変わった時(車買い替えやお仕事で会社の車を運転する時)などにうまくいかない場合は第一停車位置を前後にずらして試すと良い結果につながっていくはずです。
30cm〜50cm位置を変えるだけでも変化が出ますので、この基準を参考に試行錯誤してみましょう。
そして、大きい乗り物ほど駐車したい場所から奥に離れた所で停車をするようにしましょう。
自分の車に合った停車位置を見つける為の第一歩であるとともに、この停車位置の良し悪しで駐車が成功するか否かが決まります。
初心者ほどこの位置を正確に把握することが大事です。
これでバック開始前の第一停止位置が理解できたと思いますので、次に進みましょう。
狙った駐車枠に対してバックを開始
練習初期の段階では左側の駐車スペースに進入する練習からがおすすめです。
右側の駐車は他の車が前から近づいてきた時に運転者同士、目が合って失敗した時に慌てやすくなります。
少しでも落ち着いて練習をするには左側の駐車スペースに進入する方が慌てなくていいと考えましょう。
シートベルトはバックの時には外しても構いません。お好みで選択してください。 それではバックを開始します。
車体がおよそ90度向きが変わるまでの手順(バック駐車①〜⑧)
まずは、車体の大きさに合った第一停止位置で車をストップします。
その後以下の手順を踏んでください。
① ブレーキをしっかり踏んで、チェンジレバーを®️の位置にしてください。
② ハンドルを左にいっぱい(1回転3/4)回します。
③ブレーキを緩めてゆっくりと動きましょう。
④ まずは左の後ろと左のミラーを交互に見ながら、接触の危険がないか車を進めながらよく見ましょう。(動いたり止まったりしながらよく見る方がいい)
⑤ 自車の左後ろの接触が無いようであれば、車体をもう少しバックさせて、斜め45度くらいになるまで進み、一度停止します。
⑥ 今度は見る場所を右後ろに変えて直接振り返って右奥の車との接触が無いか見ましょう。
⑦ 右奥の車と接触が無いようであればそのままバックを続けます。 ⑧ 車体が枠内に収まる角度になり始めたら一度停止しましょう。(車体は真っ直ぐ出なくていい)
もし接触しそうと感じたら・・・
上記、左バック駐車手順④の時に左後方の車と接触しそうと思ったら・・・
元の位置に戻りましょう。
ハンドルはそのまま(左にいっぱいに切ったまま)で、チェンジレバーをD(ドライブ)にして元の位置(バック開始前)まで前進をしてください。
そして次の手順を行います。
① ハンドルをタイヤが真っ直ぐになるまで右に回します。(1回転3/4)
③ タイヤが真っ直ぐになったらチェンジレバーを®️にして30cm〜50cmバックしたら車を止めます。
④ もう一度はじめから左バック駐車手順①〜⑧を行い、車が90度向きが変わる所までを再チャレンジ
上記、左バック駐車手順⑥の時に右後方の車と接触しそうと思ったら・・・ ・
【切り返し手順】
① 一度車を降りるか、バックモニターなどで右後方の車との間隔がどれくらいあるか見て確かめる。
② 右後方の車と1m以上あるなら、ハンドルをそのまま(左いっぱいの状態)で右後方の当たりそうに感じた車に近づき、間隔が1m以内(衝突防止センサーの警告音がピーピー鳴るくらい:大股で1歩くらい)になったら停止しましょう。
③ チェンジレバーをD(ドライブ)に入れる
④ ハンドルを右にいっぱいに回して前進します。(切り返し)
⑥ 上記⑤の前進のみでは駐車位置に入る角度にならならない場合はさらに次の手順を追加します。
⑦ チェンジレバーを®️にします。ハンドルを左にいっぱい回して(切り返し)バックします。
これで狙った駐車範囲に進入する準備が整いました。
車範囲に進入していく手順
注:下段①〜④の手順時には車体の角度は真っ直ぐになってなくていい。車体の角度は最終段階で車体を真っ直ぐに直しましょう。
① ハンドルを戻してタイヤを真っ直ぐにしましょう。(右または左にハンドルを1回転3/4:窓を開けて顔を出してタイヤの向きをチェック)
② タイヤが真っ直ぐになっている状態をチェックできたら、ブレーキを少しだけ緩めてバックをしましょう。(ブレーキを全部放すとスピードが出過ぎて危ない)
③ ブレーキを全部離しても車が進まない場合は、坂道や少しの段差があります。ほんの少し一瞬だけアクセルを使って車を動かしましょう。
④ ゆっくり進入を続けて、完全停止位置の50cm〜1m手前で、停止します。
⑤ 最終段階です。車を駐車範囲に真っ直ぐに調整します。
⑥ 車がやや右向きになっている場合はハンドルを右に1回転位(右にいっぱいでもいい)回してほんの少しバックをしましょう。車が左向きの場合はハンドルを左です。
⑦ 車体の角度がおよそ真っ直ぐになるまでバック、退がり過ぎたら前進で角度調整をして車体の角度が真っ直ぐになったら停止します。
⑧ ハンドルを真っ直ぐにします。
⑨ 駐車範囲に収まっていたらそのまま停止、後ろにまだ余裕が大きい場合はバックを少し行い停止、チェンジレバーをP(パーキング)にしてサイドブレーキをかけましょう。
まとめ
今回は左側駐車の方法をまとめました。
ハートドライブ高知(私の個人事業)ではこのバックの練習法をオススメしています。
最大の理由は「初心者にとって感覚の部分でバックを完成するのは非常に困難なことである」ということです。
まだ運転スタイルの基準の少ない初心者に、『右振りで左側に駐車しろ』と言っても????マーク連発です。
なぜなら、基準になるバックの動きが脳内のMAPに無いからです。
この基本動作を覚えること。そしてバックを繰り返していくうちに脳内MAPができあがっていきます。
そうなると、自然に無駄を省いて右振りバックになっていきます。
バックの出来る人からすれば、一見無駄に感じる直角バックですが、運転を継続して練習する為にも必要な脳内MAPを短時間で作ることができるこの方法を、身近にバックが苦手な人がいたら教えてあげて下さい。
そして、今、バックが苦手でこれを見ている方は非常に手順が多く感じると思いますが、ぜひ直角駐車を試してください。
多くの方がうまくなるはずです。 直角駐車でいちばん大事なのはバックを始めるスタート位置!! スタートさえ間違えなければバックは意外に簡単に感じるはずです。
運転に不安を持つ皆さんを応援しています。
・【直角駐車】をショート動画で紹介しています。ぜひ参考にしてください。(動画30秒)良かったと思ったらチャンネル登録と高評価で応援していただけたら嬉しいです。
・駐車枠への入れ直し【幅寄せ】を動画にしています。たくさんハンドル操作をしない方法で駐車枠の《真ん中》を狙って調整できます。
・TikTokで投稿から3週間で90万回再生されたショート動画です。30秒の中に必要な情報をシンプルに凝縮しています。ループ再生するTikTokで分かりやすくするために制作しているため、 youtube用に再編集しています。youtubeにはループ機能がないので、30秒×8回のループを想定して4分の動画に仕上げています。現在、運転練習中の方にピンポイントな内容を目指して作っていますので、役に立ったと思っていただけた方は【高評価とチャンネル登録&お友達でシェア】で応援をお願いします。
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