四国地方は例年に比べて非常に遅かった梅雨入りですが高知も6月末に梅雨入りし、雨本番といった7月のはじまりです。梅雨のジメジメした時期をどうお過ごしでしょうか?
自動車運転時の雨対策を再認識していきましょう。
雨天時のスリップ
雨の日といえばスリップに気を付けようと考える人はすごく多いのではないかと思います。マンホールの蓋の上や横断歩道の白線、急な下り坂や橋の継ぎ目などすべりやすい部分は道路上にたくさんあります。
バイクに乗っている方にとっては、かなり気を遣う部分だと思います。普通自動車にとっても運転していて気に留めておかないと、自分の車の近くにバイクが居た場合には転倒する可能性がかなり高い乗り物という認識で見ておくほうが一般的だと思います。
更に怖いのが自動車運転中の約60km/h以上の高速度域で走行中に起こるのがハイドロプレーニングです。
ハイドロ―プレーニングとは
一般道路を走行する車のタイヤには溝があります。この溝は雨天時にタイヤと路面の接触状態を維持するためにあります。タイヤの溝は排水溝の役目をして水を排水する役目をしています。この溝は大雨の時や深い水たまりに高速度域で入ると排水機能が間に合わず、タイヤの表面から水が排出できなくなります。
この状態がハイドロプレーニングで、小さいころに平らな石を水面に投げて石が飛び跳ねる回数を競った遊び。石が水面を滑走していく状態と同じになり、運転者のハンドル、ブレーキ、アクセルの操作が効かない状態になってしまいます。
ハイドロプレーニング100km/h体験
昨年9月に自動車教習所を退職したばかりの私ですが、数年前に二種免許の指導員・検定員の資格を取得するため、茨城県のひたちなか市にある、自動車安全運転センター 中央研修所という所に行って2週間かけて、座学と実技講習(試験あり)を受けてきた時のカリキュラムのなかにハイドロプレーニング体験がありました。
外周コースが1周約5キロの周回コースの直線部分の道路わきに100m×100mくらいの流水区域があり、路面に1~2cm程度の深さで水たまりを作れる施設があります。この流水区域に約100km/hで進入してハイドロプレーニングを体験しました。
非常に危険な状況を安全に体験出来るように、さまざまな予備知識の講習がまずあります。
主な内容は、
・進入前に100km/hの等速走行を維持すること
・流水区域にはまっすぐ進入すること
・流水区域に入っても絶対にアクセルを緩めない事
・流水区域から出るときにハンドルをまっすぐにしておくこと
もっと説明はありましたが、昔の事なので細かい部分は忘れました。
その① ― 完 ―